コンセプト
気仙の女性が夢を実現できるサービス「ゆめふなと 都会には行かずに地元に残ったり、他の地域から来てくれた若い女性たちが気仙に住みながら夢を見れるようなサービス
活用シーンイメージ
- 大船渡市内の施設や自然の景観を活かしたフォトウェディング
- VRやAR技術を活かした演出イベント
令和元年度実証事業での課題・掘り下げプロセス
- 少子高齢化社会の中で若い女性がこの地域に住み続ける価値を持つことは重要なテーマとなる
- 都会に出なくても、様々な刺激やニーズが実現できる仕組みが欲しい
- 女性主体のプロジェクトで検討した結果、フォトウェディングを行うこととした
実証事業
【IT活用改善策(2019年度のスコープ定義)】
- ニーズ調査
- 調査に基づいた活用システムの考案とプロトタイプ制作
【プロジェクト活動内容】
- 企画:ニーズ調査
課題の原点が「結婚式」だった為、気仙管内の女性を対象に「理想の結婚式」について大船渡ポータル内に特設ページを開設し、webアンケートを実施した。アンケート実施前には、プロジェクトロゴの制作と、アンケート告知チラシの制作を実施。
アンケートは、2019年12月16日(月)~2020年1月9日(木)の25日間で実施し、31件の回答が集まった。
- 企画:内容検討
ニーズ調査を基に今回の企画内容の検討を実施。ポイントは以下の2点。
- 回答者は「未婚者」よりも「既に結婚している又は結婚式を挙げている」人が多く、これからの結婚式よりも『リ・ブライダル』のニーズが多かった。
- 大船渡での理想の結婚式は「海または砂浜」での挙式やフォトウェディングのニーズが多かった。
このポイントを基に、今回は『海の見える場所でのフォトウェディング』の実施を決定。
ニーズ調査回答者の中から一組をプロジェクトチーム内で選定し、フォトウェディング実施に向けた準備を進めることとなった。
- 実施:準備
まずは実施に向けて、撮影場所の調査を行った。市内にあるフォトウェディングに適していると思われる場所を調査し、見映えや場所までの車での移動のしやすさ、子どもやヒールを履いた新婦でも歩きやすいか等のポイントを加味しながら、当選者への提案資料にまとめた。
次に当選者と打合せを行い、どのようなプランにするか話し合った。
- 3歳になる娘と夫と三人で撮影したい。
- 娘と夫は寒がりなので、屋内だと嬉しい。
- 海をバックにした写真は必ず撮りたい。
- コンフェッティシャワーをやりたい!
面会での打合せとメールでのやりとり、及び貸衣裳事業者やカメラマンとの調整の結果以下の3プランの実施が確定した。
- 和装でコンフェッティシャワー
- 海をバック大船渡温泉の展望ロビーでドレスを着て撮影
- 教会で撮影
フォトウェディングの演出に欠かせない小道具である、コンフェッティシャワーやフラワーシャワーの購入や、プロップスの制作を進めた。
- 実施:本番
企画した3プランの撮影を実施した。
結果(分かったことや改善 ポイント・実証事業者の声)
- 市場を「演出支援サービス」とし、市場における競合他社は写真館とイベント会社の2つを設定し、分析を行った。この市場は新たに創り出す市場と考える。
2021年の動き
女性向けVRルームを開設
コロナ禍でどこへも出かけられない中で、気仙の女性たちのためにVRで世界中を旅したり、大好きなアーティストのライブを楽しんだりできる空間を作った。
自走化及びモデルケースとしての可能性について
- 女性向けの対策というと「結婚」「出産」「育児」などの支援が多い中で、本プロジェクトの取り組んだん「地域の活性化のために若い女性が夢見れる街にする」という観点はとてもリアルな観点になっている。
- 自走化するためには、「女性向け地域イベント企画事業」を営利ベースか非営利ベースで立ち上げなければいけない。
- 営利ベース:市民全体の中で20歳~40歳の女性が占める割合は8%に留まることから営利ベースで事業を立ち上げるのは単独では難しい
- 非営利ベース:本事業の趣旨に賛同した者が会費を負担して事業を起こす非営利型での事業化が最も現実的なアプローチと考えられる。企業のCSRとして企業コンソーシアムを作り女性のためのサロン事業を事業化するアプローチも考えられる。