市内で最も利用者数が多いLINEに焦点を当て、LINE公式アカウントとそれを更に機能的に活用可能なLステップを活用しながら、機能的・効率的な情報提供や情報収集、受発注などが行えるように個社別の事情に合わせたコンサルティングを実施。
コンセプト
「LINE公式アカウント」を事業者の目的に合わせて活用できるように支援を行うサービス
活用シーンイメージ
- 会員組織における情報配信および情報収集ツールとして活用
- クーポンの配布や新メニュー情報など店舗への集客ツールとして活用
- 飲食店の予約・テイクアウトの受付などに使用
令和2年度実証事業での課題・掘り下げプロセス
- 新型コロナウイルス感染拡大により、市内事業者は厳しい状況にある。
- 大船渡商工会議所はDM等で補助金関連の情報提供に追われているが稼働とコストが負担になってきている。
- 特に飲食店では、来店者数の減少で大幅な売上減少になっている。
- テイクアウトなど店内には顧客を滞在させないで売り上げをあげる対応をしている店舗も出てきている。
LINE公式アカウントを活用できるように支援を行い、これら課題に取り組む。
実証事業
(1)会員組織での活用実証_大船渡商工会議所様
課題
会員事業者向けに情報提供を月1回のDMで行ったり、アンケート調査を都度郵送で行って来たが、新型コロナウイルスの感染拡大により、支援策情報などのリアルタイムな情報提供が求められたり、現状調査のアンケート調査は四半期ベースで行われるようになり、稼働とコストが負担になっている。
実施内容
システム
・商工会議所会員事業所向けの支援施策に関する情報提供
・ 商工会議所会員事業所 からのリアルタイムなアンケート調査
結果(分かったことや改善 ポイント・実証事業者の声)
- 支援施策の情報だけではLINE公式アカウントへの登録するモチベーションとして弱い
- LステップおよびLINE公式アカウントから商工会議所職員が情報発信するスキルに問題はない
- 簡単なアンケート調査などの収集には有効。IT活用塾で習得したスキルなどを併用して活用。
2021年度の動き
- 大船渡商工会議所では定常的に活用
- 登録者を増やすためのアンケート調査を実施(DM)
- 2021年度実証事業の「気仙商工人電脳掲示板」をリッチメニューに追加
自走化及びモデルケースとしての可能性について
- 会員組織における情報伝達および情報収集という双方向のコミュニケーションツールとしての有効性は確認できた。
- 今後携帯事業者の3Gサービス終了等に伴う高齢者のガラケーからスマホへの移行も進むことが予想される。一般的なLINEグループは自分のLINEIDを全員に開示することになることが条件となるが、LINE公式アカウントではLINEIDを公開する必要がない。関係が薄い関係性のコミュニティの企業-社員、自治会-住民や市民団体-支援者などでも従来の方法に加えてLINE公式アカウントと選べるようにしていくプロセスを作ることも可能になっていきている。
(2)店舗集客での活用_養老の瀧盛店様
課題
- 新型コロナウイルスの感染拡大による、来店者数の減少による売上の減少
- 複数のSNSの運用をやっている稼働が無い
実施内容
養老乃瀧のLINE公式アカウントを作成し、店舗側から顧客に継続的に情報発信を行うことのできるようにLINE公式アカウントを作成。
結果(分かったことや改善ポイント・実証事業者の声)
- 分かったこと
- 単純にLINE公式アカウントを開設しても、開設後の運用でどのような情報を流して行けばよいか分からず運用を止めてしまうケースが多い
- 改善が必要なポイント
- 導入に向けた戦略シナリオを作成するプロセスを
- 実証事業者の声
- 初めてすぐに効果が出るものではなく、少しづつ成果が出てくるものと理解している。しかしコロナ禍で厳しい中で一緒に取り組んで貰って心強かった。
2021年度の動き
- フラワーショップもりかわ(キャッセン大船渡)に横展開
- 「導入戦略シート」(非公開)を作成
- 既に開始していたLINE公式アカウントを再構築
- LINE公式アカウントにリッチメニューを追加
自走化及びモデルケースとしての可能性について
- LINE公式アカウントの単純な開設支援ではなく事業戦略策定支援も付けた形であれば、市内事業者にとって受け入れられる可能性が高い。
- 事業者の負担を軽減するために、事業戦略策定支援も含めた本サービスを提供する事業者がIT導入補助金のIT導入支援事業者に登録すれば更に活用しやすくなる。
(3) 店舗集客での活用_ BLUE CORN様
課題
- 新型コロナウイルス感染拡大による売り上げの低下
- 元々テイクアウト専門店であるが中々認知されず固定客を増やしたい
実施内容
- 市内アウトドア好きのコミュニティ化
提案内容:BLUE CORNのドームを活用し、アウトドアコミュニティの溜まり場をつくる。アウトドア
パーティやアウトドア料理スクール 、アウトドアワークスクールを開催し、参加費・月会費などで収
益を得る。
アウトドアに関するオンライン教室の開催
提案内容:Youtubeliveでアウトドアグッツの紹介や、アウトドア料理の方法を公開。
(アウトドアに関するオンライン教室をYoutubeで配信した際の動画のキャプチャ画像)
【進捗状況】
1.システムは開発済
2.3月11日に第1回目放送
再生回数492回 チャネル登録者数39名
3.今後継続的に動画を配信予定
4.連動したキャンプ飯教室開催予定
テイクアウトメニューのオンライン予約
提案内容:LINE上でBLUE CORNのテイクアウトメニューが注文できるアプリを開発。
【利用者側]注文までの流れ】
- QRコード or URLからBLUE CORNのLINEアカウントをトークに追加し、参加する
- トークに入ると、下部から「テイクアウト注文をする」というボタンが出る
- 注文したい商品を選ぶ
- 数量を選ぶ
- 複数商品を注文したい場合は、3と4を繰り返す
- ページ下部の注文するボタンをタップ
- 注文した商品の確認と、必要事項を記入する画面が表示される
- 受取人名、電話番号、受取日、受取時間を記入し、注文するボタンをタップ
- LINE画面に戻り、注文した商品の一覧がLINEのメッセージに表示される
- 受取日に、BLUE CORNの実店舗で商品受取と、支払いを行う
[店舗側]
- BLUE CORNの従業員は、[店舗側]BLUE CORN通知というアカウントのトークを追加
- 利用者が注文の確定をする
- 注文の内容が店舗側のトークに通知される
- 注文のうち、当日に受け渡しがある商品を調理する
- 利用者が来店し、商品受け渡しと支払いを行う
結果(分かったことや改善ポイント・実証事業者の声)
- 分かったこと
- 店舗の差別化戦略を検討して動画配信することは店主自身の事業に対する視野を広げることが出来た
- 改善が必要なポイント
- 個人で行っているような事業者の場合、店舗の営業が急遽休店になることが多く、テイクアウトサービスのON-OFFが自由にできる機能が必要
- 実証事業者の声
- 何となくやってみたいと思ったことが支援によって実現できたのは良かった。まだ電話で受ける習慣があるのでLINEで注文を受けるという習慣はそちらからの注文が増えてくれれば自然に増えていくのではないだろうか。
2021年度の動き
- BlueCornでは継続活用
- フラワーショップもりかわ(キャッセン大船渡)に横展開
- 「導入戦略シート」(非公開)を作成
- Youtube公式チャネルを構築
自走化及びモデルケースとしての可能性について
- 事業戦略策定支援を策定した上でメディアの選択・活用アプローチが決められれば市内事業者にとって受け入れられる可能性が高い。
- 活用がスタートしたあとの継続的な運用支援も必要になる。
- 事業者の負担を軽減するために、事業戦略策定支援も含めた本サービスを提供する事業者がIT導入補助金のIT導入支援事業者に登録すれば更に活用しやすくなる。